生稲外務大臣政務官のチリ共和国訪問(結果)

令和7年1月27日
1月19日から20日まで、生稲晃子外務大臣政務官はチリ共和国を訪問したところ、概要は次のとおりです。

1 ビニャ・デル・マル国立植物園における記念植樹式典出席


 

19日、生稲政務官は、ビニャ・デル・マル国立植物園を訪問しました。同植物園は、広島の原爆を生き延びたイチョウの種から育てられた木や、桜の木が植えられ、日本との関係が深く、多くのチリ国民にとって憩いの場として親しまれてきましたが、昨年2月に大規模火災により大きな被害を受けました。生稲政務官は、チャウアン・チリ日上院友好議員連盟会長、バルディニ国有林業公社長官、ペイラノ植物園園長、サルバドール農業省バルパライソ事務所長、バルパライソ日系人協会等の同植物園の復興に尽力する方々の同席の下、同植物園の復興の歩みを更に進める思いを込めてこれら出席者と共に、記念植樹を行いました。

 生稲政務官は、記念植樹に際して挨拶を行い、今回植樹した木が日チリ両国の友好の架け橋として、両国関係の更なる発展と共にすくすくと育ち、ビニャ・デル・マル国立植物園が、チリの方々にとり憩いの場であり続けることを期待する旨述べました。

2 チリ政府要人・国会議員との会談

外務大臣代行への表敬



 

 20日、生稲政務官は、デ・ラ・フエンテ・チリ共和国外務大臣代行(Ms. Gloria DE LA FUENTE González, Acting Minister of Foreign Affairs of the Republic of Chile)への表敬を行いました。
 生稲政務官は、チリは日本と価値や原則を共有する重要な「戦略的パートナー」であり、活発な要人往来と意見交換を通して両国関係は着実に進展している旨述べるとともに、両国の信頼・友好関係を更に強固なものとするため、文化交流を促進するとともに、本年開催が予定されている大阪・関西万博等の機会を捉え、要人往来を含む人的交流を活発化させていくことを確認しました。また、両者は、鉱業、防衛、防災、科学技術等多岐にわたる二国間関係を一層深め、国際場裏でも協力していくことで一致しました。

文化・芸術・遺産大臣への表敬



 

 20日、生稲政務官は、アレドンド・チリ共和国文化・芸術・遺産大臣(Ms. Carolina Paz Libertad ARREDONDO Marzán, Minister of Cultures, Arts, and Heritage of the Republic of Chile)への表敬を行いました。  
 生稲政務官は、第18回日本国際漫画賞において、チリの作品が優秀賞を受賞したことへの祝意を伝えるとともに、チリにおいて、書道や武道といった伝統文化から、漫画・アニメなどのJポップカルチャー、日本食など、幅広い日本文化が多くのチリ人に親しまれていることを大変嬉しく思うとともに、日本文化事業に対するアレドンド文化・芸術・遺産大臣の日頃からの協力に感謝の意を述べました。これに対し、アレドンド文化・芸術・遺産大臣から、両国の関係強化に向けて、引き続き文化事業を始め、多くの分野で協力していきたい旨述べました。

チリ日本友好議員連盟とのワーキングランチへの出席



 

 20日、生稲政務官は、チリ共和国上下両院のチリ日本友好議員連盟所属議員らとのワーキングランチに出席しました。  
 生稲政務官は、多岐にわたる二国間関係の更なる深化や法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持、強化のために協力していきたい旨述べました。これに対し、チリ日本友好議員連盟所属議員は、チリにおける日本の協力に感謝するとともに、協力関係を一層強化していきたい旨述べました。また、生稲政務官は、両国の友好関係発展への長年の貢献によって、チャウアン・チリ日上院友好議員連盟会長が令和6年秋の外国人叙勲で旭日中授章を受けられることに対し、祝意を述べました。

3 日本語教育関係者、元国費留学生との意見交換

 
 

20日、生稲政務官は、チリの日本語教育関係者からチリにおける日本語教育の現状と課題について説明を受けるとともに、日本語教育環境の更なる改善に向けた意見交換を行いました。その後、生稲政務官は、チリの元国費留学生の会「Monbu Chile(モンブ チレ)」のメンバーと意見交換を行い、日本での留学経験やチリ帰国後の活躍の様子について説明を受け、「Monbu Chile」が継続して日本とチリの友好関係強化に尽力していることに対し謝意を表明しました。