2021年の新年のご挨拶

令和3年12月29日

2021年を迎えるにあたり、ご挨拶を申し上げます。

昨年9月末に着任し、チリで初めての新年を迎えました。ここチリでも、日本で も、そして世界中でコロナ禍が収まらない中で迎える新年ですが、とにかく一日 も早い収束を祈らずにはいられません。

チリでは、サンティアゴをはじめとする地域で、クリスマスシーズンが始まる前 に外出規制が強化され、例年のようなお祭り気分が薄い年末年始でしたが、クリ スマス直前に中南米で初めてとなるワクチン接種が開始されたのが明るいニュー スでした。

昨年のチリの政治経済は、一昨年10月の社会騒乱の影響が大きく残り、それに コロナ禍が追い打ちをかけた形になりました。しかし、昨年10月、騒乱に端を 発した、新憲法制定の是非を問う国民投票が実施され、多くの国民が投票に参加 し、新憲法制定へ向けたプロセスを進めていくことが決定されました。

その後は、各方面で、内外の様々な課題についての議論も活発化し、チリの活力 が戻ってきたと感じさせられました。

本年は、4月に地方選挙、制憲議会議員選挙、11月には大統領選挙があり、チ リにとって重要な年になります。日本大使館としても、在留邦人の皆様の健康と 安全の確保、日系企業の安全な業務遂行への支援に引き続き注力するとともに、 この重要な年に、日チリ関係がさらに発展するよう、最大限の努力をしてまいり ます。

本年も、ご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げるとともに、皆様のご健勝と ご多幸を心より祈念いたします。

2021(令和3)年元旦
 

駐チリ日本国大使

渋谷 和久(しぶや かずひさ)